モンキー用スイングアームについて

Gクラフトの商品はモンキー用スイングアームから始まりました。

当時のモンキー用スイングアームは、材質6000番台が主流で、
チェーン引きの部分は鋳物製品、パイプは素地のままというのが一般的でした。

「材料にこだわり、高品質の商品を作ろう!」
という方針を掲げ、モンキー用スイングアームの商品化に向けて動き出しました。

そこでGクラフトが選定した素材は【7N01材】と呼ばれるアルミ合金です。
7N01材とは、航空機、新幹線やレーシングマシンに採用されている非常に高強度で、溶接性に優れた材料です。
通常のアルミだと熱を入れると強度は落ちてしまいますが、この7N01材は溶接後に常温で置くと、本来の強度まで戻る特性(時効硬化)を持っています。
「この素材を使えば、より安心してスイングアームを使用してもらえる」

材料のみならず、外観にもこだわりました。
鋳物製品が一般的だったチェーン引き部分は、アルミの無垢材から削り出し、
パイプ表面はバフ掛けをし、より美しく仕上がるように徹底的にこだわりました。

また、材料はすべて国産の材料メーカーにて手配しています。

 

モンキー用スイングアームの特徴

≪トリプルスクエアタイプ≫


ピボット部分はA5083材を使用したアルミ削り出し部品です。
ピボット部はベアリングを標準採用。
国産の高精度ベアリングを片側2個ずつ(合計4個)使用し、ピボット部分の高荷重に対応しながらスイングアームの作動性を向上させています。
外側にはアルミ削り出しの専用カラーを使用。フレームの内側のカラーはステンレスを使用して、フレームとの摩耗を低減しています。

 



メインパイプはオリジナルの7N01材、異形目の字断面。通称トリプルスクエアを使用。
目の字断面を採用する事で肉厚を薄くし、縦剛性は強く、横は適度にしならせ、軽量高剛性を実現しています。
パイプは三重県鈴鹿市の職人にてバフ磨きを行い、美しい仕上がりになっています。

 


チェーン引きはA5083材を使用したアルミ削り出し部品です。
鋳物ではなく、アルミ削り出しにすることで強度を保ちながら肉厚を薄くすることができます。
これによって、ノーマルのアクスルシャフトを使う事が可能になりました(モンキー幅のみ)。
また、溶接距離を増やす設計にして、強度を増しています。

 

Gクラフトのスイングアームを作れる職人は数人しかいません。熟練の職人が一本一本手作業で丁寧に溶接しています。


Gクラフトのスイングアームは長さや内幅、パイプの種類が選べる為、とにかく豊富です。
オプションも多数ご用意しているため、すべて受注生産で製作しています。
様々なオプションの組み合わせで、お客様の理想のスイングアームを作ることが可能なのも
Gクラフトスイングアームの強みだと思っています。

スイングアームが出来るまで